株式会社竹森商会 竹森 亮
令和6年11月29日に中予浄化槽管理協同組合青年部の技術研修会が行われました。
今回は、株式会社ダイキアクシス様、松山市役所様のご協力の下、松山市菅沢町産業廃棄物最終処分場排水処理施設の見学をさせて頂きました。このような規模の施設を見られることはなかなかないのでとても貴重な経験になりました。
元は株式会社レッグが1986年に産業廃棄物を埋め立てる施設として作りました。
この最終処分場は廃棄物に触れた汚水が地下に浸透しないように遮水性のシートを敷いた上に廃棄物を埋める構造でした。しかし、2011年に遮水シートが破れ地下を流れる水路から汚水が流出していることが判明したため、松山市はレッグに対し、早急に施設を修復し、環境への影響を防ぐように命令しましたが同社はこれを行いませんでした。
そこで松山市は、廃棄物処理法に基づき、同社に代わって、この処分場から環境への影響が生じないように対策工事を行いました。この工事を行うのに70億円程かかっているそうです。水質の基準値をクリアしたらこの施設は必要なくなるとのことです。
現在は窒素とメタンの数値が基準値以上ですがそれ以外は基準値以内でおさまっているようです。あくまで予想ですが、あと10年程度で基準値をクリアできるのではいかと仰っていました。このような施設があるのも研修会をする前は知らなかったのでこういう施設もあるのだなととてもいい勉強になりました。



